2012年9月20日木曜日

石の逃げ方 - [仲間とつながろう]

自分の石がアタリにされてしまった時でも、「あ~取られちゃう」と慌てる必要はありません。
囲碁は、黒石と白石を交互に打つゲームです。アタリにされた石を、相手が取る前に逃げてしまえば良いのです。

「仲間とつながって逃げ出そう」


次の図では、黒1子を白番がアタリにした所です。
※「子」・・・囲碁では、石を1個2個・・・、ではなく1子2子と数えます。


黒番は、取られないように逃げる必要があります。
逃げるには、どこに打てばよいでしょうか?
この場合は、簡単ですね。黒石の下に打たれると、取られてしまうので、とりあえず黒石の下に打つしかなさそうな事は、簡単に想像ができます。


こうすることで、黒石の呼吸点は3つに増えました。
石は、一度に1つしか打てないので、次の白番で黒石を取ることはできなくなりました。


白1と打っても、黒石の右側と下側に呼吸点が2つ空いています。
無事に黒石は、アタリの状態から逃げることができました。
石をつなげて、呼吸点を増やすことで、アタリの状態から逃げ出したり、取られにくくする事ができます。

では、次の図では、白番はどのように逃げればよいでしょうか?


アタリにされた白4子の呼吸点は1つです。


白4子の下に、仲間の白石が1子。
どうやら、この4子と1子をつなげれば、呼吸点が増えそうです。


白1と打つことで、呼吸点が2つに増えました。
これで、無事に逃げ出すことができました。

ただし、アタリにされた石をつなげていけば、いつでも逃げられるとは限りません。
黒が1と打って、白2子をアタリにした場面です。
さて、白2子は逃げ出すことができるでしょうか?


もうお分かりですね。
この白2子は、すでに逃げ出すことができない状態になっていました。
仮に、白2と逃げ出そうとしても、アタリの状態のままです。


アタリを逃げても、取られてしまう場合は、逃げてはいけません。相手に取られる石数が増えてしまうだけです。
囲碁は、終局した時に、取った石で相手の陣地を埋めることができましたよね?
と、言うことは、取られた石の数が多いと、それだけ自分の陣地をたくさん埋められてしまうということなのです。

囲碁を始めたばかりの頃は、逃げられない石をついつい逃げてしまいます
それどころか、意外と自分の石がアタリになっている事に気が付かない場合もあります。
打った後に「あっ!」と気がついても後の祭り・・・。
自分の石を打った後に、どのような状態になるのか?一呼吸おいて、碁盤をよく見てみましょう。


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